以前あるイベントで、「あなたのパートナーと呼べる企業をどうやって獲得したか」というアンケートを取りました。その結果、数十名の参加者全員が「もともと知り合いだった」と答えました。この回答の意味するところは、必要になってから探したのではなく、すでにある程度お互いを知っている会社が、必要に応じてパートナーとなった、ということでしょう。
これはとても重要な発見でした。これを聞いて私が感じたのは、やはり信頼していないとパートナーにはなれない、ということです。
私は大学生のころ、学習塾を経営していました。知り合いから借りた木造のアパートを教室にして、近所の小学校で廃棄される椅子や机を無料で引き取らせてもらい、なんとか恰好を作っていました。はじめは、そんなぼろぼろの学習塾に入会してくれるような方はいませんでしたが、最初にきっかけをいただいて入塾してくれた方の期待を裏切らないように頑張ったところ、信頼を得ることができました。その後、その方のご紹介で、徐々に生徒が増え、最終的には20人程度の生徒を抱えるまでになりました。
その経験から私が学んだのは、もっとも重要なのは信頼である、ということです。
どんな商売をしていても同じです。
お客様は常に不安を抱えています。 それでも取引をするのは、相手を信頼しているから。
信頼というパイプの中を価値という水は流れるのです。 逆に、信頼関係がなければ、どんなに価値を提供しようとしても伝わらないのです。
パートナー探しも同じです。
もともと金銭的な関係がないからこそ、その人の素の姿、本音を垣間見ることができます。 だからこそ、いざというときに、「あの人に相談してみよう」となるのです。
信頼されるには、自分の価値観を発信すること。
このブログもその取り組みの一つです。