ネットショップさんを見ていると、毎月のように何らかのセールやキャンペーンを行っている方がいます。
ただでさえ忙しいネットショップで、イベントまでやっていると、商品開発や業務改善など、3年後、5年後のための準備には全く着手できないのではないでしょうか。毎月の利益を最大化することが、1年の利益を最大化することだと思っている方がいますが、これは間違いです。
1年の利益を最大化するためには、閑散期は赤字になってでも繁忙期のために業務効率改善に取り組んだり、より利益の取れる商品を開発をするべきです。
その分、目先の利益は減りますが、長期の目線で見ると、毎月短期的な収益を追いかけるよりも、長期的な利益を目指して積極的に経営のバランスを崩したほうが成果は高まります。
短期的な利益と長期的な利益は対立するのです。
アマゾンが上場したときに、ジェフ・ベゾスは株主に手紙を送ったそうです。そこには、「健全な経営と株主利益の両立のためには、長期投資しかない」というメッセージが書かれていたそうです。つまり、目先の経営成績でとやかく言うな、ということです。
フォーブス誌の長者番付で世界一にもなった、投資家のウォーレン・バフェットは、株を短期的に売り買いせず、本当に価値ある事業者に長期投資をすることで知られています。その結果、世界一の投資家として知られ、今でも活躍しています。
社会の変化が早くなったからこそ、長期の目線を持たなければ、効率よく利益を生むことはできないのです。