24.お金を追うな、貢献を追え

私は小学生の頃にサッカースクールに通っていました。小学校低学年のサッカーは、全員がただひたすらボールを追いかけ、ボールの取り合いでした。ボールを取った後のことなど考えていません。とにかく、味方も敵も、みんながボールを追いかけます。それが点を取るための最善の手段だと思っていたからです。
しかし、人だかりになっているボールの周りではまともなプレイもできず、どちらのチームも効率よく点を取ることはできませんでした。

なぜこのような効率の悪いゲームになってしまうのでしょうか。

それは、みんな考えることが同じだからです。
他のプレイヤーと同じことを考えているから競争になるのです。

実は経営でも同じことが言えます。
つまり、多くの経営者が、同じくお金を追いかけているため、みずから競争の激しいビジネスに身を投じています。

しかし、お金を追いかけないと儲からないだろう、と思うでしょう。
実はそうではありません。
いますぐにお金が儲かりそうになくても、これから儲かりそうなこと、つまりボールが転がり出てきそうなところを見極めるのです。それがお客様のニーズを追いかける、ということです。

いますぐにお金が儲かる分野でなければ、競争が少なく、収益効率が良いのです。
簡単に言えば、消費者が求めているのに、儲からなさそうなことをやる、ということです。。