2.一気通貫

働くということは、社会における役割分担によって、誰かにために仕事をし、貢献したお礼としてお金をもらうことでした。
しかし、社会が複雑化したため、仕事は細分化、専門化され、自分の仕事にお礼を言ってくれる人と、自分にお金を払ってくれる人は一致しなくなりました。自分の仕事が誰の役に立っているのか、つまり誰かに貢献できているのかどうか分かりづらくなってしまったのです。

どんなに頑張って仕事をしても、ありがとう、という言葉は得られない。そうなると、ついつい、貢献を追い求めることを忘れ、より多くのお金を得られる仕事に走りがちです。そうやって、複雑な仕事のプロセスは、部分最適化し、全体としては最適ではなくなってしまうのです。

だからこそ、「一気通貫」という視点が重要になります。一気通貫とは、仕事のプロセス全体を俯瞰して、その仕事が全体として貢献度が高まるように最適化することです。伝言ゲームのようにプロセスを回すのではなく、全員がゴールを見ながら各プロセスをゴールに向かって成し遂げることで、貢献が最大化されます。そのために、ビジョンや戦略という大きな地図で、本当のゴールを共有する必要があるのです。

1.リーダーを支えるリーダーを育てる

社会が大きく変化するときは、いままでどおりの仕事をしていてはいけません。
消費者の価値観が変化するため、これまでの価値は陳腐化し、新し価値を生みだす必要があります。それが出来るのがリーダーです。従来の枠組みを壊し、新しい枠組みを作り出す。そんなリーダーのもとで、多くの人々が力を発揮するのです。今社会はこれまでになかったスピードで変化しています。

だからこそ、あらゆる業界で、これまで以上にたくさんのリーダーが必要です。
しかし、リーダーは経験からしか生まれません。自らの行動で何かを変えて、成功した経験、それがリーダーをつくります。

つまり、リーダーを生み出すには、チャレンジしやすく、成功しやすい環境が必要です。私は、それが今はネット業界だと考えています。ネット業界では新しいビジネスが生まれ、若くして起業する方も増えています。そういう人材が成功体験を得て、10年後、20年後に他の業界で新しい革命を起こす人材だと信じています。だからこそ、私はネット業界を中心に、リーダーを育成しています。