12.コンサルタントは挨拶も商品

コンサルタントの仕事は経営者にアドバイスをすることだ、と思う方が多いでしょう。しかし、経営者からは、経営者以外の社員や、社外のパートナーへの好影響も期待されています。社長がコンサルタントと契約して、毎月打ち合わせをしている、となると、必ずどの会社でも議論が巻き起こります。「どんな人だろう」「なぜ必要なんだ」「自分たちでは足りないのか」など。必ず周囲からの注目を浴び、何者なのか、それだけの費用を払う価値がある人なのか、という査定の目で見られます。

社員の皆さんと直接お話をする機会があれば、自分が来た意味、提供できる価値についてご説明でますが、必ずしもそこまでの機会を与えられるわけではありません。そんな場合でも、少ない接点でも、良い影響を与えられるように努めます。クライアント企業を訪問するときの服装、あいさつの仕方、電話を掛けるときの言葉遣いなど、多少の接点や、見ていただく機会があります。そういうところでも、「社長が連れてくるだけあって、ちゃんとした人だな」と思ってもらえなければなりません。そういう思いを持っていただけるよう、あいさつで語る、背中で語る、振る舞いで語る、という意識が必要です。コンサルタントは挨拶も商品なのです。