経営コンサルティングと言うと、戦略やマーケティングを変えることで経営を良くする、というイメージがあるでしょう。しかし、私が考える経営コンサルティングは、経営者の価値観に働きかけ、価値観を変化させることで、経営を改善します。
なぜなら、戦略を変えるだけでは、環境変化などでその戦略の有効性が失われてしまった時には、コンサルティングの効果が無くなってしまうからです。コンサルティングの効果の寿命を延ばすためにはどうすればよいか。そう考えて、経営者の価値観に働きかけ、考え方を少しでも変化していただく必要があると思っています。
私も以前はマーケティングの成果で経営に貢献できると考えていました。しかし、昨今のように環境変化が速い中で、一つや二つのマーケティング施策が効果を発揮し続けられるのは、2・3年です。それでは、お客様にとって、コンサルティングの費用対効果を高めることは難しいということがわかりました。もっと長期で貢献し続けるために、価値観に働きかける必要があるのです。クライアント企業の経営者の価値観に働きかけようと思ったら、自分自身の強い価値観が必要ですし、また信頼してもらう必要があります。そのためには、自身の価値観を発信し、共感してくださるお客様を支援することです。