強みが無ければ戦略は立てられない、と思う方が多いようです。しかし、実際のところ、多くの小企業は強みと呼べるほどの強みがありません。そんなときは、強みをつくるところから始めます。
そのために、最初に必要なのはパッション(情熱)です。情熱をもって何かをやり続けられるか。石の上にも三年です。それが出来るのであれば、その分野において、他の誰かよりも卓越することが出来ます。単純作業であっても、競合よりも卓越することで、効率が上がり、収益的には差が付きます。その結果として、商品やサービスが改善され、強みとなるのです。
強味が生まれたら、その強みを生かしたポジションを作ります。強味が生きるポジションを取ることで、お客様から見てもその強みがわかりやすくなり、得意な仕事に集中することが出来、商品サービスはさらに洗練されます。さらにそれを継続していくことで、だれから見ても「その仕事なら〇〇さんに頼むべきだ」という共通認識が生まれます。
また、同じように、自分自身にとっても「〇〇なら自分たちが一番得意だから、それだけに集中すればもっとお客様や社会に貢献できる」と思えるようになります。そうなると、他の商品、サービスを捨てることに怖くないでしょう。これがミッションです。いまは何も強味が無いと思う企業でも、パッションを持ち続けることで、必ずミッションを見出すでしょう。これは大変な努力を要することではありますが、難しいことではありません。なぜなら、それをやる人が少ないからです。情熱をもって働くことで、自ずと差がつくのです。